報道資料
2021.9.13 報道発表
世界初※18K60p入力に対応するとともに、新開発「8K/e-shiftX」を搭載※2し、これまでにない8K高画質を体感できる
■独自のレーザー光源技術「BLU-Escent」を搭載、高輝度と長寿命を両立
■世界初※1HDRの最新規格「HDR10+」※3に対応し、映像制作者の意図を忠実に再現
株式会社JVCケンウッドは、Victorブランドより、D-ILAホームプロジェクターの新商品として、世界初※18K60p入力に対応するD-ILAプロジェクター「DLA-V90R」「DLA-V80R」「DLA-V70R」計3モデルを11月下旬より発売します。
新3モデルは、今後普及が予想される8Kコンテンツを見据え、世界初※1となる8K60p入力を実現。さらに、新開発「8K/e-shiftX」を搭載※2し、これまでにない8K高画質を体感できます。また、当社独自のレーザー光源技術「BLU-Escent」を搭載し、高輝度と約20,000時間の長寿命を両立しました。HDRの最新規格「HDR10+」※2にも世界で初めて※1対応し、映像制作者の意図を忠実に再現します。
※1:2021年11月下旬発売予定、ホームシアター向けプロジェクター(投射距離0.38:1以上)として。(2021年9月13日現在、当社調べ)
※2:DLA-V90R/80Rのみ。
※3:「HDR10+」の再生には、対応のコンテンツ、プレーヤーが必要です。
品名 | 型名 | 本体カラー | 希望小売価格(税込) | 発売時期 |
D‐ILA プロジェクター |
DLA-V90R | B:ブラック | ¥2,750,000 | 11月下旬 |
DLA-V80R | ¥1,650,000 | |||
DLA-V70R | ¥1,250,000 |
現在、UHDブルーレイや配信サービスなど4Kコンテンツや4K対応機器の普及が進んでいます。さらに、BSにおける8K放送のほか、YouTube™の8K動画配信サービスが開始され、8K対応のゲームタイトルもリリースされるなど、今後は8Kコンテンツも増えていくことが予想されます。
こうした4K/8Kコンテンツの普及や推進の動きに合わせて、当社はこれまで、4K解像度表示対応モデル(2011年11月発売)や、世界初(当時)の8K解像度表示対応モデル(2019年1月発売)など、高精細映像表示に対応する家庭用プロジェクターのラインアップを拡大し、市場ニーズ応えてきました。
そして、当社はこのたび、8K対応モデルのラインアップをさらに拡大すべく、「DLA-V90R」「DLA-V80R」「DLA-V70R」の3モデルを発売します。全モデルで、世界初※18K60p入力に対応。また、これまでのランプ光源からレーザー光源に一新。当社独自のレーザー光源技術「BLU-Escent」を全モデルで搭載し、高輝度・長寿命を実現します。さらに、HDRの最新規格「HDR10+」※3に世界で初めて※1対応し、映像制作者の意図(ディレクターズインテンション)を忠実に再現します。
シリーズ最上位モデルの「DLA-V90R」は、当社独自の「8K/e-shift」テクノロジーをさらに進化させ、シフト方向を4方向とした新開発「8K/e-shiftX」、および大口径100mmのオールガラスレンズを搭載し、8K高解像度を実現します。さらに「Ultra-High Contrast Optics」を搭載し、シネマフィルターを採用したことにより、クリアかつ高いコントラスト、広色域も兼ね備えた新たなフラッグシップモデルです。「DLA-V80R」は、レンズ以外の主要機能を「DLA-V90R」と共通とし、高いコントラストと優れた色再現性を生かし、映画を中心としたコンテンツの視聴においてこだわりの映像表現を実現するミドルモデル。「DLA-V70R」は従来方式の「8K/e-shift」テクノロジーとレーザー光源を搭載し、コストパフォーマンスが高い入門機として提案します。
また本シリーズより、当社のプロジェクター商品を「誇りと探究心」を持ち「時代をつくる」ブランドとしてイノベーションを追求しているVictorブランドで展開します。このブランドビジョンを具現化すべく、今後も映像で感動を提供し、高画質ホームシアター用プロジェクター分野をけん引していきます。
全モデルにおいて、世界初※1となる8K60p入力への対応を実現。最新テクノロジーのLSIを搭載することにより、4K入力の4倍となる情報量を入力から「D-ILA」デバイスまで瞬時に処理して8K信号を正しく表示することが可能となり、常に安定した8K高画質の映像表現を楽しめます。また、4K120P入力にも対応し、低遅延モードを搭載。ハイフレームレートのゲーミングコンテンツなどの表示に効果を発揮します。
1画素を斜めに0.5画素シフトすることで解像度を倍増化する高解像度表示技術「e-shift」テクノロジーと、0.69型ネイティブ4K「D-ILA」デバイスの組み合わせによる当社独自の「8K/e-shift」テクノロジーを進化させた「8K/e-shiftX」を搭載。シフト方向を従来の斜め2方向から、上下左右の4方向とすることで、8K(8192×4320画素)の高解像度表示の再現能力を向上させました。
当社独自の0.69型ネイティブ4K「D-ILA」デバイスの駆動性能向上を実現し、パネル駆動を従来モデル※3(120Hz相当)の2倍となる240Hz相当の高速で映像を表示させることが可能となり、上下左右4方向にシフトさせる「8K/e-shiftX」を実現しました。
※3:「DLA-V9R」「DLA-V7」「DLA-V5」(2019年1月下旬発売)との比較において。
・8K解像度を忠実に実現する100mmの大口径レンズ(「DLA-V90R」)
「DLA-V90R」には、16群18枚オールガラス・オールアルミ鏡筒レンズを搭載。また、上下100%、左右43%という広いシフト範囲を確保しながら画面の隅々まで高解像度を映しきるために、100mmの大口径で、R/G/Bの屈折率の違いを加味した5枚の特殊低分散レンズを採用することにより、シフト時の色収差・にじみなどを抑え、8K解像度を忠実に再現することが可能です。
・細部まで高品位を再現する65mmレンズ(「DLA-V80R」「DLA-V70R」)
「DLA-V80R」「DLA-V70R」では、15群17枚のオールガラスレンズを採用した口径65mmのレンズを搭載。画面周辺部にいたるまでフォーカスの合った高解像度映像を実現します。
光源にブルーレーザーダイオードを採用した当社独自のレーザー光源技術「BLU-Escent」を搭載することにより、「DLA-V90R」では3,000lm、「DLA-V80R」では2,500lm、また「DLA-V70R」では2,200lmの高輝度と、全モデルで約20,000時間の長寿命を両立しました。
高出力レーザーダイオードパッケージと、高効率化した光学エンジンとの組み合わせにより高輝度を実現。さらに、画素間ギャップが狭く光の利用効率が高い「D-ILA」デバイスとの組み合わせにより、緻密で滑らか、かつパワフルな映像表現を可能にします。
レーザー光源では光出力の制御が瞬時に行なえるレーザーダイオードを採用し、従来の機械式絞り(アパーチャー)に比べ、遅延の少ないダイナミックな明るさ調整が可能です。映像シーンの明るさに応じて、レーザーの出力を制御することで、より人間の知覚に近い映像を再現できます。また、ハイド時や信号判別時など、レーザーの出力をコントロールすることで、ダイナミックコントラスト∞:1を実現しました。また、高解像度かつコントラストの高い4K「D-ILA」パネルにより、ネイティブコントラストは「DLA-V90R」では100,000:1を誇ります(「DLA-V80R」は80,000:1、「DLA-V70R」は40,000:1)。
HDRコンテンツの持つ、輝度レンジの拡張や、BT2020といった広色域、10bit階調などの豊富な映像情報に対応。UHDブルーレイやストリーミングに採用されているHDR10方式、放送などで採用されるHLG(ハイブリッドログガンマ)方式に加え、ダイナミックメタデータに対応した「HDR10+」※3方式に世界で初めて※1対応しました。
HDRの最新規格である「HDR10+」※3に世界で初めて※1対応。HDR再生の基本規格である「HDR10」は、コンテンツの輝度情報としてMaxCLLとMaxFALL※5の2つの情報から成りますが、「HDR10+」※3では、輝度情報をシーンごとにデータとして埋め込まれているため、シーンに応じたトーンマッピングを行うことができます。そのため、映像制作者の意図を反映したHDR映像を忠実に再現することが可能です。
※5:MaxCLL(Maximum Content Light Level):コンテンツの明るさの最大値。
MaxFALL(Maximum Frame Average Light Level):フレームごとの平均最大輝度。
当社独自の機能として、あらゆる「HDR10」コンテンツのフレームごとの最大輝度を独自のアルゴリズムで瞬時に解析し、プロジェクターでの映像投写に最適なダイナミックレンジにリアルタイムでトーンマッピングを行う「Frame Adapt HDR」と、設置環境や使用時間に合った最適なトーンマッピングを自動で行う「Theater Optimizer」※6を搭載。ユーザーの使用状況に応じてHDR映像の再現性を高めます。また、18bitレベルのガンマ処理を行うため、明部の階調段差や暗部の黒つぶれを抑え、高精度でなめらかなグラデーションを再現します。
※6:「Theater Optimizer」機能は、「Frame Adapt HDR」画質モード選択時のみ有効です。
プロジェクターの心臓部である光学ユニットを刷新した「Ultra-High Contrast Optics」を搭載。プリズムの偏光方式を改良して光出力をアップするとともに、光学系内部の構造を見直し不要光を徹底的に抑えることで、よりクリアで色鮮やかな映像を実現します。
3枚の「D-ILA」デバイスからのRGBの光を合成するプリズムの偏光方向を改良。従来の方式と比べ、光学的な明るさに寄与する光成分をより有効に使えるようになり、約10%の出力アップを実現しました。
光学系内部の構造を見直し、不要な反射光の投写画面への戻りを抑え、映像品質が飛躍的に向上しました。
シネマフィルターの採用によりBT.709はもちろん、DCI-P3の広色域を実現します。UHDブルーレイに代表されるHDRコンテンツでは、従来よりも大幅に広い色域が採用されています。そうしたコンテンツも、広色域な本機なら、これまで再現の難しかった空や海のグラデーション、真紅の薔薇や新緑の並木の対比などまで、色彩豊かに描き分けることが可能です。
当社独自の残像低減技術「Clear Motion Drive」※7は、補間アルゴリズムの見直しにより、オブジェクト境界における動き補償精度を向上。また、映像の動きに応じて「D-ILA」デバイスの駆動を最適化する「Motion Enhance」との組み合わせにより、4K/8K映像をより滑らかに再現します。
※7:4K120p入力時には使用できません。
型名 | 「DLA-V90R」 | 「DLA-V80R」 | 「DLA-V70R」 | |
本体色 | ブラック | |||
表示デバイス | 0.69型4K「D‐ILA」デバイス(4,096×2,160)×3 | |||
8K/e-shiftX (4方向) | ○ | - | ||
8K/e-shift (2方向) | - | ○ | ||
8K60p入力 | ○ | |||
4K120p入力 | ○ | |||
表示解像度 | 8,192x4,320 (8K/e-shiftX) |
8,192×4,320 (8K/e-shift) |
||
レンズ | 2倍電動ズーム・フォーカス オールガラスレンズ 口径100mm |
2倍電動ズーム・フォーカス オールガラスレンズ 口径65mm |
||
レンズシフト | 上下100% 左右43%(電動) |
上下80% 左右34%(電動) |
||
投写サイズ | 60型 ~ 300型 | 60型 ~ 200型 | ||
光源 | BLU-Escent (レーザーダイオード) | |||
明るさ | 3,000lm | 2,500lm | 2,200lm | |
コントラスト比 | ダイナミック | ∞:1 | ||
ネイティブ | 100,000:1 | 80,000:1 | 40,000:1 | |
Ultra-High Contrast Optics | ○ | - | ||
シネマフィルター(色域 DCI P3) | ○ | - | ||
入力端子 | HDMI | 2 (48Gbps/HDCP2.3対応) | ||
出力端子 | トリガー | 1 (ミニジャック、DC12V/100mA) | ||
3Dシンクロ | 1 (Mini‐Din 3pin) | |||
制御端子 | RS‐232C | 1 (Dsub‐9pin) | ||
LAN | 1 (RJ45) | |||
サービス端子 | Service | 1 (USB TypeA)*ファームアップ用 | ||
ビデオフォーマット | デジタル | 480p、576p、720p 60/50、1080i 60/50、 1080p 120/100/60/50/30/25/24、 2560×1440p 60/120 3840×2160p 120/100/60/50/30/25/24、 4096×2160p 120/100/60/50/30/25/24、 7680×4320p 60/50/48/30/25/24 |
||
3Dフォーマット | フレームパッキング | 720p 60/50、1080p 24 | ||
サイドバイサイド | 720p 60/50、1080p 60/50/24、1080i 60/50 | |||
トップ&ボトム | 720p 60/50、1080p 24 | |||
消費電力 | 440W (通常待機時:1.5W エコモード待機時:0.3W) |
420W (通常待機時:1.5W エコモード待機時:0.3W) |
||
ファンノイズ | 24dB | |||
電源 | AC 100、50/60Hz | |||
外形寸法 (幅 x 高さ x 奥行き) | 500mm × 234mm × 528mm | 500mm × 234mm × 505mm | ||
重量 | 25.3kg | 23.1kg | 22.5kg |
品名 | 型名 | 希望小売価格(税込) |
3Dメガネ(RF方式) | PK‐AG3 | ¥16,500 |
3Dシンクロエミッター(RF方式、「PK‐AG3」専用) | PK‐EM2 | ¥11,000 |
<「DLA-V90R」>
<「DLA-V80R」>
<「DLA-V70R」>