photographer : 下田直樹
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B-PASS12月号(10/27発売)にReolインタビュー掲載中
Q1 こんにちは。まずは自己紹介を、最近ハマっていることなどもあわせてお願いします。
(Reol)シンガーソングライターをしています、Reolです。今は、建築にハマってます。歴史がけっこう好きなんですけど、建築物も建てられた年代によって流行りがあって。青山にある国際連合大学と都庁のデザインめっちゃ似てるな〜と思ったら、両方とも同時期に丹下健三さんっていう建築家が建てたビルだったり。そもそも建築に興味を持ったのは、赤プリ(赤坂プリンスホテル)が解体されちゃったじゃないですか。赤プリの実物をちゃんと見たかったなぁって。だから、今後壊されて見れなくなってしまうかもと思ったら、ビルにめちゃくちゃ執着が出てきて。興味を持って見ると、面白いんですよね。
Q2 最近の活動状況を教えてください。
(Reol)アルバム『金字塔』を年始にリリースして、ツアーを本来10公演くらい廻る予定だったんですけど、コロナ禍で中止になってしまって。そのスケジュールが狂っちゃった分、どうするか考える時間も取りつつ、曲作りに時間を当ててる感じです。アルバムの次に向けてやっと動き出したんですが……でも、「第六感」(7月29日配信リリース)を作ったのは2019年で、タイアップものって1年前ぐらいに話が来て進めていくので、新曲っていう感覚があんまり自分の中にはないんですね(笑)。「Q?」(11月4日配信リリース)は最新曲です。緊急事態宣言中に作詞をしていて、未曾有の事態だしということで、作詞はそこに引っ張られたところがあります。
Q3 今年後半、来年へ向けての意気込み、目標などはいかがですか?
(Reol)ありがたいことに「第六感」が世の中にけっこう受け入れていただけたので、メディア露出が自分的には多くなってきて。テレビ歌唱とかをガンガンするようになってきたので、今までとは違うフィジカルが試されるというか。ライヴとテレビ、全然違うんですよね。環境が似てるようで全然似てなくて。だからそういうのにもっと慣れていかなきゃなと思ってます。
Q4 普段はどんなイヤホン(ヘッドホン)で、どんな曲を聴いていますか?
(Reol)一番使ってるのは、2万円ぐらいのモニターヘッドホン。私は宅録から曲作りに入っていて、最初に買ったいいヘッドホンがそれだったので、それでチェックしないとミックスがわからないんです。だから10年ぐらいずっとその型を使っていて、それが基準になっていますね。でも、外出する時とか、仕事以外で聴く時には、もっと自由に好きなものを使えるから、それこそJVCのこのシリーズの1つ前の型のワイヤレスイヤホン(HA-XC70BT)を使ってました。帽子被ってる日とか髪型によってはヘッドホンを使えないから、そういう時にBluetoothのイヤホンは、髪型や服装を選ばないからすごくいいなと思いますね。
曲はけっこうなんでも聴くんですけど。ヒットチャートも興味があるので、普通に流行りもの、デュア・リパとか、K-POPも聴いています。最近は、Stray KidsっていうK-POPの男の子グループがいるんですけど、すごい面白い攻めた音楽をやっていて、なんかこう……サビがドロップ。日本人はやっぱりサビを歌ってないと「えっ!?」みたいな感じになるじゃないですか。でも韓国はそういうところを攻めてて、面白いなぁと思います。ミックスもいいですね。
Q5 今回、選んで頂いたHA-XC90Tについてお聞かせください。
(Reol)撮影のときに、顔の周りに手を添えたりしたら、突然外音取り込みされてびっくりしたんですけど(笑)。これ、イヤホンをタップしてあげると、音量を上げたり、逆に外の音や会話が聴こえるように中の音が下げられるんですよね。それは、今の時代にめちゃ合ってるなと思います。駅の構内とかで友達に会う時に、今までだったらイヤホンを外さないと会話できなかったのが、タップしただけでそのまま話せるのはすごい便利かも。あと、3回タップでバスブーストオンされるとか、ケースで充電できるのも、もちろんいいなと思いました。
Q6 試聴していただいた感想をお聞かせください。
(Reol)前の型(HA-XC70BT)と比べると音がフラットになった気がしました。前のはドンシャリ寄りだったような気がします。これはレンジが広い感じで、アーティストが作りたかったであろう音を、わりとそのまま聴けるような造りをしていると思います。さっき話した外音を取り込んだ時、自分の声がこもらずに耳に返ってくるんですよ。だから、不思議な感じがしますね。スタジオとかで、マイクに入力した声が、耳の中に返ってくるじゃないですか。あれみたいな感じになる。自分が喋ってる内容も拾ってくれるから、普通イヤホンをしていると、自分の声は聴こえないけど、それが聴こえるのは、すごい面白いですね。あと、色々聴いてみて思ったんですけど、ペンタトニックスとかって、ヴォーカル5人だけの音楽じゃないですか。ヴォーカルがよく聴こえるかも。インストとかよりは、歌を聴きたい人はすごくいいかもしれないです。人の声がけっこうくっきり出る気がします。
Q7 Reolさんにとって、イヤホン・ヘッドホンの存在は? 役割は?
(Reol)必要不可欠ではあるんですけど、なんだろう、気分で色々変えられたりとか、もはやファッションの一部だなと思う部分もありますし、ピアスみたいな感じで。だから、デザインとかも大事だと思うし、音ももちろんそうですけど、こだわりだすとキリがないですよね。沼だと思います(笑)。
Q8 最後に、音楽ファンのみなさんにメッセージをお願いします。
(Reol)リスナーの総数的には、スマホのスピーカーとか、簡単な音響で(音楽を)聴く人が絶対に増えていて。そういう子たちがいいと思う音をこっち側は作らないといけないなと思います。どんな環境で聴いても、ちゃんとミックスが良くないといけない時代になったな、というか。昔のほうが、イヤホンジャックがあったり、みんなイヤホンにこだわっていたような印象があるので、そこに辿り着いてもらうためには、アーティスト側のミックスがすごい試される気がしますね。やっぱりまず音楽が良くて、次に音質を良く聴きたいじゃないですか。だからこそ、そこの水準を高めていく必要があるのかなと思いました。
音楽の聴き方に、これが正解とかはないので、こだわる人はこだわるし、こだわらない人は全然こだわらないと思うんですけど。でも、作り手の心情的には、そこそこの、手の届く1万円、2万円ぐらいのイヤホン/ヘッドホンで聴いてもらったら、クリエイター側がほんとに作りたかった音で聴いてもらうことができるから。スマホのスピーカーとかももちろんすごく性能はいいんですけど、でも、もっとこだわってみたら、聴こえてない音が聴こえてきたり、音楽の楽しみが増えると思うので、いいイヤホン/ヘッドホンで聴いてみて欲しいなと思います。
Reolさん、ありがとうございました!
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レヲル。'93年11月9日生まれ。シンガーソングライターであり、活動全般をセルフプロデュースするマルチ・クリエイター。'15年、“れをる”名義でアルバム『極彩色』を発表。'16年〜'17年は、3人組ユニット“REOL”として活動し、'18年、ソロ“Reol”名義となる。'20年1月に2ndフルアルム『金字塔』を発売し、7月29日にはボートレースCMソング「第六感」を配信リリース。現在、YouTube登録者数は120万人を突破。総再生回数は5億回を超え、国内外から人気を集めている。