ポータブル電源

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ライフハック

電源の常時接続が可能なVictorブランドのポータブル電源を、もしもの時を想定して満充電から0%になるまで充電せずに使ってみる実験の第2弾です。ミディアムモデルの「BN-RF510」はどれくらい使えるでしょうか?

こんなに使えてびっくり!プロジェクター、PC、調理家電…満充電の「BN-RF510」を0%まで使い倒してみました


高い安全性と繰り返し充放電が可能なリン酸鉄系リチウムイオン充電池を採用したVictorブランドのポータブル電源は、これまで抜き差しが必要だったコンセントへの常時接続が可能なのも大きなポイントです。でも、もしもの時など充電ができないとしたら、いったいどれくらい使えるものなのかも気になるところです。今回の実験で使ったのはミディアムモデルの「BN-RF510」。満充電の状態でプロジェクターなど様々な家電やガジェット類の充電など、0%になるまで使った様子をお届けします。


ポータブル電源「BN-RF510」。ポータブルソーラーパネルで満充電にしてスタンバイOKです


目次

  1. 【1日目】モバイルプロジェクターで映画を観ながら、スマホの充電をして残量85%
  2. 【2日目・3日目】PCで原稿仕事&ガジェット類の充電で66%→うどん作りで25%
  3. 【4日目】映画を1本、ラストは映像ソフトの数々を楽しむ1時間

■【1日目】モバイルプロジェクターで映画を観ながら、スマホの充電をして残量85%

Victorのポータブル電源の中でも「BN-RF510」はちょうどいいサイズ感と容量で大のお気に入り。ベランダにポータブルソーラーパネルと一緒に持ち出して、ベランダ発電&電気のちょこっと貯金を楽しむのにもぴったりです。リン酸鉄系リチウムイオン充電池を搭載しているため安全性が高く、なんと約4,000回の繰り返し充放電が可能な寿命の長さもうれしいですよね。

 

そんな「BN-RF510」ですが、前回「BN-RF1100」で試したのと同様、満充電の状態でいったいどれくらい使えるのかを試してみるのが今回のミッション。出力端子は、一般的なコンセント差込口のAC出力端子が3口、USB Type-Aが3口、 Type-Cが1口、DC出力のシガーソケットが備えられており、AC出力の合計が600W以下であれば、様々な家電を組み合わせて使うことができます。

 

いつも「ポータブル電源をもう1つのコンセントとして便利に日常使いしましょう」という提案をしてきていますが、今回は途中で充電しないのがポイントなので、キャンプなどのアウトドアも想定して、どんな使い方ができるかを考えてみました。そこで思いついたのが、今人気のモバイルプロジェクターです。アトリエでも花瓶型をしたインテリア性の高い一台があるので、こちらを繋いでまずは映画を楽しんでみることにしました。

 

元々、このモバイルプロジェクターはスタッキングシェルフに置いて、壁に映像を映し出して時計の代わりにしたり、壁に窓を作るようなイメージで風景を映し出したり…という使い方をしているのですが、この日はアン・ハサウェイ主演のお気に入りの映画を観ることに。なんだか遊んでいる気分ですが、いえいえこれも仕事です。同時にスマートフォンの充電もしながらの映画鑑賞。ポータブル電源のOUTPUTで出力を確認すると27Wの表示。たいしたことはありませんね。でも、2時間近く映画を観たらどれくらい減るのでしょう?

 

エンドロールが流れたころに確認するとポータブル電源の残量は85%。まだまだ余裕です。アウトドアでもこんなふうにモバイルプロジェクターで映画を楽しむのにポータブル電源が活躍しますね。


アトリエのスタッキングシェルフに置き、花瓶のようなデザインのモバイルプロジェクターを繋ぎました


プロジェクターの映像を壁に映します


久しぶりの映画を楽しみながら、スマホの充電も同時進行で行います


エンドロールが流れたころには、残量が85%になっていました


■【2日目・3日目】PCで原稿仕事&ガジェット類の充電で66%→うどん作りで25%

実験2日目は、原稿の締め切り日だったので「BN-RF510」をスタッキングシェルフから降ろしてデスクの上に。PCの電源を確保しつつ、身の回りの充電式の小物家電やガジェット類を充電することにしました。先にもお話したとおり、USB Type-Aが3口あるので、コードレスミニチョッパー、ハンディ扇風機、スマホと3つ同時に充電できるのは本当に便利です。合計の出力も32Wですから、まったく問題ありません。

 

満充電になったものから外していき、途中でコードレスランタンも充電。新製品発表会から戻って、14時過ぎから開始した原稿書きが終了したのが18時。電池残量はいつのまにか66%にまで減っていました。よく頑張りました!

 

3日目は小雨の降る肌寒い日だったので、少し遅めのランチに温かいうどんを作ることにしました。使用した電気鍋は定格消費電力が500Wなので、「BN-RF510」でも使えます。まずは自宅でも愛用している「だしパック」を水に入れて、煮出します。ちょうどいい出汁がとれたところで電池残量は45%になっていました。ここに料理酒、みりん、しょうゆを入れて味を調え、冷凍うどんにしめじ、乾燥わかめを投入。再び煮立ってきたら卵を割り入れて、フタをします。卵の白身に火が通ったら、最後に青ネギをたっぷりのせて出来上がりです。カットしめじや刻みネギ、乾燥わかめなどコンビニで手に入るものばかりですが、やっぱり自分で作るとおいしいです。

 

熱々のうどんを1人前作って終わったときの電池残量は25%。さすがにヒーターを使う家電は消費電力が多めなので電力を使いますが、まだ余力があります。明日はまた映画でも観ることにしましょうか。


PCの電源を取りながら、コードレスミニチョッパー、ハンディ扇風機、スマホの充電を。続いて、コードレスランタンの充電も


18時に原稿を1本、書き終わったころには、小型家電などの充電はすべて完了。電池残量は66%になっていました


小雨の降る肌寒い日、定格消費電力500Wの調理鍋を使ってうどんを作ることに


仕上げに青ネギをたっぷりのせて出来上がり


電池残量は25%に。ちなみにこの電気鍋のいいところは、水で丸洗いができるところにもあります


■【4日目】映画を1本、ラストは映像ソフトの数々を楽しむ1時間

残り25%ですが、1日目の実験でモバイルプロジェクターで映画を1本見ても15%弱しか減らないことがわかっています。なので、4日目のこの日は、「BN-RF510」を再びスタッキングシェルフに置いて、モバイルプロジェクターを繋ぎ、観たかったミュージカル映画を楽しむことにしました。実はこの映画は先日、ネイルサロンで流れていて、チラチラ眺めていたのですが、途中で施術が終了してしまい、「最後はどうなったの?」と気になっていたのでした。改めて最初からきちんと筋を追いつつ、エンドロールまできっちり観られて大満足。さすが賞を獲っただけあります。

 

ここで電池残量は10%。そのままプロジェクターの電源を入れたままにして、いつも使っているように、プロジェクター独自のコンテンツを使って、映像ソフトを壁に映しだしておくことにしました。まるで壁に窓ができたような感じで、その向こうには異国の風景が見えたり、潜水艦の中から熱帯魚を眺めているような気分を味わえたり、有名絵画を解説付きで見ることができたりと、本当によくできています。

 

お客様がいらっしゃる日も、プロジェクターによる演出は大好評。今までは、延長コードを使っていましたが、こうしてポータブル電源を使えばスマートに使えることを学びました。約1時間ほどで壁が暗くなったので確認するとポータブル電源の残量は0%に。

 

「BN-RF510」の電池残量が0%になるまでの4日間を振り返ってみると、モバイルプロジェクターで映画を2本、映像ソフトを1時間ほど、PCで仕事を4時間弱、ハンディ扇風機やスマートフォン、コードレスランタン、コードレスミニチョッパーをそれぞれフル充電…といった具合で、「いやー、よく活躍したなあ」というのが正直な感想です。

 

持ち運びしやすい大きさながら、容量も頼もしく小型の調理家電で1回程度の調理もできるのでアウトドアにもぴったりだなと思いました。もちろん、家での日常使いにも便利ですし、もしもの備えとしても心強い一台です。次回はスタンダードモデルの「BN-RF800」の実験をお届けします!


再びスタッキングシェルフに置いて、モバイルプロジェクターを繋ぎました


ミュージカル映画を1本


映画の後の残量は10%


この花瓶型のモバイルプロジェクターは独自のコンテンツが豊富で、壁に絵画や風景を映し出したり、潜水艦の中から熱帯魚を眺めているような映像を映し出したりできます


スマホの充電をしつつ、プロジェクターの映像を楽しんでいたら約1時間で残量が0になりました



※画像はBN-RF510を使っています。

 

【ポータブル電源について】

※本機の通風孔は、安全上絶対にふさがないでください。また、本機の各面から5cm以上スペースを空けてください。

※給電する機器の充電制御や充電状況、環境などにより給電できない、または急速充電にならない場合があります。

※不安定な場所に置かないでください。必ず、平坦で安定した場所に置いて使用してください。

※防塵・防水仕様ではありませんので、ほこりや水、海水などがかからないように注意してください。

また、手がぬれた状態で本機を操作しないでください。降雨時、降雪時、降霜時の使用は、事故や故障の原因となりますので、ご注意ください。


Profile

家電ライフスタイルプロデューサー
神原サリー
SALLY KAMIHARA

新聞社勤務、フリーランスライターを経て独立。
東京・広尾に家電アトリエを構え、家電分野を中心に執筆や商品企画、コンサルティングなどで幅広く活躍。
暮らしの中でどのように役立つかといったライフスタイルをトータルで提案している。テレビ・ラジオなどメディア出演も多数。



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