ポータブル電源

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ライフハック

Victorブランドのポータブル電源は常時接続が可能なのが特徴ですが、もしもの時を想定して満充電から0%に限りなく近くなるまで充電せずに使ってみることにしました。大容量の「BN-RF1100」はどれくらい使えるでしょうか?

満充電の「BN-RF1100」で電子レンジを何回使える?
アトリエランチの5日間をお見せします!


高い安全性と繰り返し充放電が可能なリン酸鉄系リチウムイオン充電池を採用したVictorブランドのポータブル電源は、これまで抜き差しが必要だったコンセントへの常時接続が可能なのも大きなポイントです。でも、もしもの時など充電ができないとしたら、いったいどれくらい使えるものなのかも気になるところです。今回はアトリエのハブとなっている大容量の「BN-RF1100」を満充電の状態でコンセントから抜いて、電子レンジが何回くらい使えるのかをランチで大実験。残量1%になるまで使った様子をお届けします。


アトリエのハブになっているポータブル電源「BN-RF1100」


いつもはコンセントに常時接続していますが、実験のためACアダプターの入力をオフにしました


目次

  1. 【1日目・2日目】コンビニのスープ温め&人気機内食の冷食で残量78%
  2. 【3日目・4日目】輸入冷凍パスタで一気に減り、玄米ごはんの海老カレーで残り6%
  3. 【5日目】レトルトスープでゴール!そして得た教訓とは…

■【1日目・2日目】コンビニのスープ温め&人気機内食の冷食で残量78%

Victorのポータブル電源は、これまで抜き差しが必要だったコンセントへの常時接続が可能です。付属のACアダプターを使ってコンセントに挿しっぱなしにしておけば、電池残量が95%を切ると自動充電が始まるので、もしもの時にもフル充電に近い状態でスタンバイしていてくれるので安心ですよね。しかもこの「BN-RF1100」は、一般社団法人防災安全協会が防災分野において有益な活用が可能であると認められた製品に与えられる『防災製品等推奨品』として認証されています。停電時や災害時の備えとしても安心して使えるのがうれしいですよね。

 

1つ気になるのが、自動充電できなくなった状態でどれくらい使えるのかということ。そこでアトリエのハブになっている大容量の「BN-RF1100」で実験してみることにしました。ポータブル電源「BN-RF1100」の出力端子は、一般的なコンセント差込口のAC出力端子が4口、USB Type-Cが3口、USB Type-Aが3口、DC出力のシガーソケットが備えられており、AC出力合計1,500W以下であれば、様々な家電を組み合わせて使うこともできます。

 

となると、わかりやすいのが電子レンジかなと思い、冷凍食品やレトルト食品などの温め(加熱)にひたすら使う作戦です。まずはコンビニでよく購入しているスープ類の温めから。この日はクラムチャウダーをセレクトしましたが、だいたい「500W3分」の加熱が多いイメージです。「BN-RF1100」の隣に置いてある電子レンジで加熱終了後、残量を確認すると93%になっていました。まだまだたっぷりですね。一緒に購入したパンと一緒に熱々のクラムチャウダーをいただきました。

 

2日目はせっかくの実験だからと、アトリエの近くにある高級スーパーで日ごろは手にすることのない冷凍食品をいくつか購入。だって美味しい方がいいですものね。中でもどんな味かしらと興味津々だった、人気の機内食の冷食を食べてみようではありませんか。パッケージを裏返して確認すると電子レンジ「200W5分」で加熱後に「500W3分30秒」でさらに加熱すると書いてあります。つまり、解凍してから熱々に加熱するということですね。

 

解凍が終わった段階では残量が87%、最終的には78%の残量となりました。タンドリーチキン風サフランライス添え、想像以上に本格的な味わいで「ちょっと高いけれどまた買おう!」と思った次第。デザートにヨーグルトも食べたのでかなりの充実感でした。


コンビニで購入したスープの温めは「500W3分」。いよいよスタートです


残量93%で温め終了。一緒に買ってきたパンと一緒に熱々のクラムチャウダーをいただきました


人気の機内食が冷食になっているのを見つけて購入。まずは「200W5分」で温めます


解凍が終わった段階では残量が87%に。続いて「500W3分30秒」で温めます


加熱終了後の残量は78%。タンドリーチキン風サフランライス添え、美味でした


■【3日目・4日目】輸入冷凍パスタで一気に減り、玄米ごはんの海老カレーで残り6%

実験3日目のランチは、フランス発の有名な冷凍食品の専門店のパスタ。パッケージの加熱時間を見ると、「600W6分」なので、かなりの容量を使いそうですが、どうでしょうか。ここで画像の残量を見て「おや、2日目は78%で終了したのに71%になっているのはなぜ?」と思った方、鋭いです。実は、出力が大きいコーヒーメーカーも1回くらい使ってみようと、久しぶりに使う一台と接続させたら、どうも調子が悪く、コーヒーを淹れられなかったのでした。7%分をムダにしてしまいました。

 

さて、気を取り直しての冷凍パスタ、加熱終了後の残量は36%に。黒トリュフ入りのタリアテッレは、もちもちした麺と香り高いトリュフ入りのクリーム味でさすがの味でした。

 

4日目はスープで有名なお店のカレーの冷凍版と一緒に、アトリエの冷凍庫にあった玄米ごはんを合わせようという作戦です。玄米ごはんは経験値として「500W2分20秒」で温め、カレーはパッケージの表示に合わせて「500W4分30秒」で温めます。先に玄米ごはんの方を温めてから、カレーを温めたので「最後まで温められるかしら」とひやひやしながらでしたが、無事6%で加熱終了しました。

 

玄米ごはんと海老のフレンチカレーの組み合わせはぴったり。まろやかな辛さが好みの味で「今までこちらのお店でカレーを食べたことがなかったけれど、お腹が空いている時にはカレーもいいな」と思いました。


続いては輸入の冷凍パスタを温めます。「600W6分」なので、かなりの容量を使いそう!


加熱終了後の残量は36%


冷凍庫にあった玄米ごはんと、冷凍のカレーを温めることに。まずは玄米ごはんを「500W2分20秒」で温め、カレーは「500W4分30秒」で温めます


玄米ごはんと海老のフレンチカレーの組み合わせはぴったり!そして残量はついに6%に


■【5日目】レトルトスープでゴール!そして得た教訓とは…

「BN-RF1100」の電池残量は6%。となると、コンビニのスープの温めは厳しそうです。思いついて、頂き物の茶豆のポタージュのパウチの表示を見ると電子レンジで「500W2分」と書いてあるので、ちょうどよいのではないでしょうか。残量のカウントダウンを眺めていると残り1%で加熱終了。ドーナツとスープというおやつのような組み合わせでしたが、5日目のランチでゴールです。

 

途中、思わぬトラブルで少しのロスはありましたが、電子レンジをフル活用して充実のランチを楽しめて「「BN-RF1100」はやっぱりパワフルで頼もしい」というのが正直な感想です。そして、自動充電をしないでアウトプットの電力を確認しながら使ってみて大切なことに気がつきました。それは、家電には『待機電力』というものがあるということです。もちろん、仕事柄知ってはいましたが、普段はあまり意識しないものです。

 

今回使用したレンジでも、AC出力端子にプラグを挿しただけで数十ワットの表示が出たり、ほとんどそれがないものもあったりと機種によっても異なります。また、レンジは使用後に本体の熱を冷ますために送風ファンが回るので、その分の電力も必要だったりします。もしもの時になるべく電池残量をキープしたいと思うのであれば、アウトプット用の「入/切」のボタンを押して、オフにすることで出力が「0」になるので、グリーンのランプが点いたままにしないように気をつけたいですね。

 

今、どれくらい電力を使っているのだろうということがわかるのも、ポータブル電源を日常使いするメリットの1つかもしれません。コンセントに常時接続して、便利に賢く使って、さらにもしもの備えとしても役立ててほしいなと思います。


思いついて、頂き物の茶豆のポタージュを温めてみることに。レトルトのパウチの表示を見ると「500W2分」でしたが、途中でストップせずに温められました


残量は1%。アウトプットが41Wになっているのは、電子レンジのファンがまだ回っていたり、隣にあったIoT対応の炊飯器をうっかり繋いでしまっていたから


待機電力等で自分では使っていないつもりでも電力が消費されているので、もしものときにはアウトプット用の「入/切」のボタンを押して、オフにすることが大切だと学びました


ポータブル電源「BN-RF1100 」と電子レンジを使ったアトリエランチ5日分!全部にコーヒーが付いているのは、大のコーヒー好きだからです



※電子レンジに記載されているW数(例えば500W等)は庫内の食品等を温める時に使われるエネルギーの強さ(定格高周波出力)を表し、電子レンジの消費電力とは異なります。

※画像はBN-RF1100を使っています。

 

【ポータブル電源について】

※本機の通風孔は、安全上絶対にふさがないでください。また、本機の各面から5cm以上スペースを空けてください。

※給電する機器の充電制御や充電状況、環境などにより給電できない、または急速充電にならない場合があります。

※不安定な場所に置かないでください。必ず、平坦で安定した場所に置いて使用してください。

※防塵・防水仕様ではありませんので、ほこりや水がかからないように注意してください。

また、手がぬれた状態で本機を操作しないでください。降雨時、降雪時、降霜時の使用は、事故や故障の原因となりますので、ご注意ください。


Profile

家電ライフスタイルプロデューサー
神原サリー
SALLY KAMIHARA

新聞社勤務、フリーランスライターを経て独立。
東京・広尾に家電アトリエを構え、家電分野を中心に執筆や商品企画、コンサルティングなどで幅広く活躍。
暮らしの中でどのように役立つかといったライフスタイルをトータルで提案している。テレビ・ラジオなどメディア出演も多数。



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