ポータブル電源

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ライフハック

ビクターのポータブル電源登場!常時接続タイプなので家庭用の予備電源としておすすめ。
パワフルモデルの「BN-RF1100」のレビューです。

コンセントに挿しっぱなしOKだから、充電の手間なしで便利に使える!暮らしに馴染むポータブル電源なのです


2022年12月、JVCケンウッドからVictorブランドとして初めてのポータブル電源「BN-RF1500」と「BN-RF1100」がお目見えしました。高い安全性と繰り返し充放電が可能なリン酸鉄系リチウムイオン充電池を採用し、これまで抜き差しが必要だったコンセントへの常時接続が可能なため、家庭用の予備電源としておすすめなポータブル電源です。今回は、筆者の仕事場である家電アトリエに置くことになったAC出力1,500W、容量1,152Whのパワフルモデル「BN-RF1100」の機能とその使い勝手をご紹介したいと思います。


ポータブル電源「BN-RF1100」


目次

  1. コンセントの常時接続が可能だから、電池残量を気にしないで使える
  2. レンジの温めもスピーカーの音楽も…アトリエのハブになっています
  3. 自動給電切り替え機能&LEDライトでもしもの時も頼れる一台

■コンセントの常時接続が可能だから、電池残量を気にしないで使える

ポータブル電源「BN-RF1100」の大きな特徴は、リン酸鉄系リチウムイオン充電池を搭載しているため安全性が高く、約3000回の繰り返し放充電が可能な寿命の長さにあります。それに加えて、独自の構造でホコリや虫の侵入による故障を防ぎ、安心して使えるのも魅力的です。

 

JVCケンウッドからは、ほかにも「JVC Powered by Jackery」ブランドのポータブル電源が各種ラインアップしていますが、今回の「BN-RF1100」は親しみのあるVictorブランドという点と、より暮らしに馴染みやすいやわらかなカラーとデザインなのが心躍るポイント。独自設計によって、これまではバッテリーの経年劣化や事故防止のために必要だったコンセントの抜き差しが不要で常時接続が可能に。自動で満充電に近い状態(94%以上。94%になると自動充電が始まり100%でストップします)を保つので、使いたい時に電池残量を気にしないで、もう1つのコンセントとして便利に使えるのがいいですよね。

 

大きさは、380mm×254mm×300mmでオーブントースターと電子レンジの中間くらいのイメージでしょうか。AC出力1,500W(瞬間最大出力3,000W)、容量1,152Whという頼もしい一台です。液晶画面も大きくて見やすく、入出力の電力とバッテリー残量が数値で表示されます。

 

出力端子は、一般的なコンセント差込口のAC出力端子が4口、USB Type-Cが3口、USB Type-Aが3口、DC出力のシガーソケットが備えられており、出力1,500W以下であれば、様々な家電を組み合わせて使うこともできます。


ACアダプター、電源コード、車載用シガーアダプターが入と収納用のポーチが付属しています


本体背面のカバーを開けると、ACアダプターでの入力用端子が1つと、PV用の入力端子が2つ現れます


普段使いしやすいようにアトリエのカウンターに設置。大きさもカラーもまわりのキッチン家電に馴染んでいます


■レンジの温めもスピーカーの音楽も…アトリエのハブになっています

Victorのポータブル電源「BN-RF1100」は、家の中での持ち運びやアウトドアのイメージが強いポータブル電源と違って、コンセントに接続したままでどーんと構えていてこそ役に立つ一台。アトリエにやって来る前には窓際のコンセントに近いところ(床の上)を定位置にしようと思っていました。でも、実物を見てみたら「まるでキッチン家電のようなデザインだから、どんな家電も電源を取りやすいカウンターに並べておこう!」と閃いたのです。

 

オーブンレンジの位置を変えたりして、アトリエの家電のレイアウトを変更。L字型になっているカウンターの中央部に置いたら、前からここにあったみたいにちょうどよく馴染んでしまいました。丸みのあるインターフェースと淡いベージュのようなアイボリーのカラーがキッチン家電と同じトーンだし、サイズ感もバッチリというのがよかったようです。

 

いざ使い始めてみると、なんと便利なことでしょう! パワフルモデルで出力端子も豊富に付いているので、小型のキッチン家電とデジタル機器などを同時に使えますし、もちろんレンジもOK。例えば、夕方になって小腹が空いてきたので定格消費電力100Wのエッグスチーマーでゆで卵を作りながら、最近お気に入りのスピーカー機能付きのフォトフレームにスマートフォンをのせて音楽を聴きつつ、原稿を書く…という具合。

 

ゆで卵が出来上がったら、ポータブル電源のすぐ下の棚に置いてあるレンジでスープを温めるというように段取りよく便利に使えます。もうね、コンセントのある場所まで家電を移動させたり、延長コードを使ったりという面倒がなくなるのですから感激です。コーヒーメーカーを使うときにも、ちょうどいい場所にACの出力端子があるから手軽です。

 

つまり、このポータブル電源「BN-RF1100」がアトリエのハブになっているというわけですね。私のアトリエは家電の量の多さにおいては別格かもしれませんが、普通のご家庭でもキッチンカウンターの上や、リビングダイニングの一画を定位置にしておくと本当に便利に使えると思います。


おやつ用にゆで卵を作りながら、スピーカーで音楽をかけて仕事中


ゆで卵づくりとスピーカーでの出力はわずか86W


1,500W(瞬間最大3,000W)までOKだから、ポータブル電源のすぐ下にあるレンジを使うときにも大活躍しています 

※写真はレンジのスタートボタンを押す前の状態


■自動給電切り替え機能&LEDライトでもしもの時も頼れる一台

ここでもう1つ、大事なことをお伝えしたいと思います。このコラムで「コンセントへの常時接続OKで便利」と繰り返しお話ししてきましたが、それだけでなく自動給電切り替え機能が搭載されているのです。つまり、コンセントと家電製品との間に「BN-RF1100」を中継しておくと、停電で電気が遮断されても自動的にバックアップしてくれるというわけ。例えば、コンセント→「BN-RF1100」→冷蔵庫という使い方をしていた場合、不在時に停電したとしても自動で冷蔵庫に給電されて保冷を継続することができるのです。スタンドなどの照明器具に繋いで明かりを絞って点けたまま眠っていたとして、停電時にもスタンドの明かりが継続して点灯してくれるので心強いですよね。

 

そうそう、「BN-RF1100」には前面左上にLEDライトが搭載されていて、もしもの時にはライトボタンを押すと2段階の明るさのLEDライトが点灯します。3回押すと点滅するフラッシュライトになって、居場所を知らせる役割もしてくれるのですから、さすがですね。

 

実はこの「BN-RF1100」は、一般社団法人防災安全協会が防災分野において有益な活用が可能であると認められた製品に与えられる『防災製品等推奨品』として認証されています。停電時や災害時の備えとしても安心して使える頼もしいポータブル電源なのです。

 

必要なときにいつでもすぐに電気を使えて、いつもの暮らしがぐんと豊かになり、もしもの時には家の電気を支える存在になるなんて、素敵ですね。


もしもの時にはライトボタンを押すと2段階の明るさのLEDライトが点灯するほか、3回押すと点滅するフラッシュライトになって、居場所を知らせる役割もしてくれます



※画像はBN-RF1100を使っています。

 

【ポータブル電源について】

※本機の通風孔は、安全上絶対にふさがないでください。また、本機の各面から5cm以上スペースを空けてください。

※給電する機器の充電制御や充電状況、環境などにより給電できない、または急速充電にならない場合があります。

※不安定な場所に置かないでください。必ず、平坦で安定した場所に置いて使用してください。

※防塵・防水仕様ではありませんので、ほこりや水がかからないように注意してください。

また、手がぬれた状態で本機を操作しないでください。降雨時、降雪時、降霜時の使用は、事故や故障の原因となりますので、ご注意ください。


Profile

家電ライフスタイルプロデューサー
神原サリー
SALLY KAMIHARA

新聞社勤務、フリーランスライターを経て独立。
東京・広尾に家電アトリエを構え、家電分野を中心に執筆や商品企画、コンサルティングなどで幅広く活躍。
暮らしの中でどのように役立つかといったライフスタイルをトータルで提案している。テレビ・ラジオなどメディア出演も多数。



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