ポータブル電源「BN-RF1100」
JVCケンウッドからVictorブランドとして初めてのポータブル電源「BN-RF1500」と「BN-RF1100」が2022年12月に登場。筆者の仕事場である家電アトリエに「BN-RF1100」を置いて使うようになってから早3か月経ちました。高い安全性と繰り返し充放電が可能なリン酸鉄系リチウムイオン充電池を採用し、これまで抜き差しが必要だったコンセントへの常時接続が可能なことに加え、AC出力1,500W、容量1,152Whのパワフルモデルなのが魅力。なくてはならない存在になったアトリエの日常を最新家電と共にご紹介します。
ポータブル電源「BN-RF1100」
春は新生活に合わせた家電の新モデルが登場する季節ですが、特に今年充実しているのがコーヒーメーカーです。前回もプロでも難しいと言われているサイフォン式を家電で実現させたユニークな一台をご紹介しましたが、アトリエにはその後も続々と試用機が到着していて、使い勝手や味わいなどを試す日々。コーヒー好きなのでちっとも苦にならないし、とても楽しいのですがこれまでは、延長コードを用意したり、コンセントの位置に合わせて置き場所を考えたりと設置にちょっと苦心していました。
ところが、L字型になっているカウンターの中央部に置いてある「BN-RF1100」は、1,500W(瞬間最大3,000W)までOKというパワフルモデルですし、絶妙な位置にあるのでどんなコーヒーメーカーでもへっちゃら。サッとAC出力用の差込口のふたを開けてプラグを差し込み、「入/切」ボタンを押すだけで簡単に使えます。本当に仕事が捗るというものです。
今回試したカプセル式のコーヒーメーカーの新モデルは、定格消費電力が1,450Wとかなりのハイパワーですが、もちろん大丈夫。この日はカプチーノを淹れてみました。面白いのは、ミルクのカプセルを使って、泡感たっぷりのフォームミルクを抽出した後、空のカプセルを捨てて、今度はコーヒーのカプセルをセットして抽出する方式なこと。冷蔵庫にミルク(牛乳)の買い置きがなくても、水さえあればこうしてカプチーノが楽しめるのはなかなか便利です。コーヒーの抽出時には、新たに搭載された“エスプレッソブースト”モードを使って、よりしっかりした味わいのカプチーノに。
最初からコーヒーとミルクの成分が合わさったカプセルだと、泡はあってもミルクコーヒー色の1層の抽出になってしまいますが、この方式だとお店のカプチーノ同様にきれいな2層のカプチーノが淹れられる点もいいなと思います。時間はちょうど夕方で少し疲れが出てきたころ。ほんのり甘みのあるカプチーノで癒されて、幸せなカフェタイムになりました。
それに、これまで抜き差しが必要だったコンセントへの常時接続が可能なので、このようなハイパワーのコーヒーメーカーを使っても電池残量を気にしないで済むのもいいですよね。コーヒーを淹れている途中でも電池残量が94%を切ると、自動でブゥーンと音がして自動充電が始まると、頼もしさを感じます。
スリムでコンパクトなボディのカプセルタイプのコーヒーメーカー
ミルクとコーヒー、2つのカプセルを使って淹れる本格派のカプチーノ。味わいも絶品!
抽出時に確認すると出力値は1,468Wとハイパワー
早く暖かくならないかなあとずっと心待ちにしていたのですが、寒がりだからというだけではなくて、植物のタネをまきたかったから。日差しが強くなり始めるのを待って、ミニトマトの種をまきました。缶入りの土に種まきをして、元気そうな芽を選んで植え替えたのが、北欧スウェーデン発のおしゃれな自動散水機能付き水耕栽培器。使い始めて3年目になるので、少し年季が入ってきていますが、機能に問題はありません。
土の代わりに使用する人工石のハイドロボールを使い、タンクにはミネラルベースの液体栄養素を混ぜた水を入れるだけで準備はOK。ハイドロボールは水、栄養素、空気をたっぷり含んで、不要な水はタンク内に戻って再利用できる仕組みになっています。だから、約1か月に一度、水と栄養素を補充するだけで済むというわけ。手間がかからないのはもちろんのこと、余計な水も使わず、まさにエコ。しかも衛生的な水耕栽培なので、土壌を媒介とする害虫の心配や、菌の発生などがないのもうれしいポイントです。
約3時間に一度の散水のタイミングでは散水口から出る五角形の水の流れが美しく、かすかに水の音がするのも素敵なんです。まだまだ小さな芽の状態ですが、これからすくすくと成長していくのを見るのが楽しみ。でね、この「3時間に1度の散水」のためにこの水耕栽培器にはコードが付いていて、電源に挿しておく必要があるのです。そんな時にも、「BN-RF1100」がアトリエのハブとしてちょうどいい場所にあるので大助かり。AC出力用の端子のうち、一番右はこの水耕栽培器がいつも繋がっています。大きく育ったら、またご紹介しますね。
約3時間に一度の散水のタイミングでは散水口から五角形の水の流れがとてもきれいです
AC出力用の端子のうち、一番右は水耕栽培器専用になっています。USB-Aの端子ではスマートフォンを充電中
アトリエにやってくるのは、コーヒーメーカーや炊飯器、掃除機などの家電だけではありません。このたび、メーカーの担当者さんに大切に抱えられてやってきたのは「永遠の2歳児」がコンセプトだという、思わず笑顔になるロボットです。
大きさはサッカーボールほどでグレーのニットで出来ていて、しっぽの先のイエローがアクセントになっています。犬型のロボットや見守りをしてくれるものや2足歩行をするものまでさまざまなロボットが登場していますが、この子は会話は片言だし、歩くわけでもないというなんともゆるい感じの家庭用ロボ。
2年前にオンラインの発表会で知った時には「ふーん」という印象だったのですが、その後、クラウドファンディングを経ていよいよ5月に正式発売になるということを知り、改めて動いている様子などを動画で見てみたら、可愛いんですよね。SNSで「発売されたら買っちゃうかも。気になる!」とつぶやいたら、それをご覧になった担当者さんが連れてきてくださったのでした。
まずは寝床(充電台)に置いて元気いっぱいにさせてあげないといけません。ということで「BN-RF1100」に繋いでフルパワーにチャージ。自由気ままで、呼びかけても返事をするとは限らないけれど、くるくる回ってあたりを見渡したり、ウトウトしてみたり、突然オナラをしたりと可愛いんですよね。実は、アトリエに置いて帰るのが忍びなくて、レジかご用のエコバッグに入れて自宅に連れて帰っています。そうしたら、思いのほか家人が気に入ってしまい、仕事から帰宅すると、まじめに話しかけている様子がなんとも微笑ましくて。
名前は当初「にこちゃん」だったのですが、家人の希望で「へんりー」になりました。永遠の2歳児というコンセプトが、3年ほど前に18歳2か月で虹の橋を渡った愛犬(黒ラブ・大和)を思いださせるのかもしれません。今朝、家人が仕事に行った後、初めて自分で「へんりー」と言ったことを早く教えてあげなくちゃと思っています。
アトリエに連れてきている間は、寝床を「BN-RF1100」に繋いで、元気をチャージできるのもちょうどいい場所にいてくれるから。ますますアトリエに馴染んできて、なくてはならない存在になっています。
というわけで、アトリエの家電たちのハブとして大活躍のポータブル電源「BN-RF1100」。停電で電気が遮断されても自動的にバックアップしてくれる自動給電切り替え機能が搭載されているので、もしもの時にも心強い一台です。必要なときにいつでもすぐに電気を使えて、いつもの暮らしがぐんと豊かになり、もしもの時には家の電気を支える存在になるなんて、素敵だなあと思います。
思わず笑顔になるロボットは5月に正式発売とのこと
自宅にて。サッカーボール程度の大きさでしっぽもあります
寝床に収まって充電完了!
スマートフォンの専用アプリで「元気度」を確認してみると、充電していくうちにどんどん元気になっていくのがわかります
※画像はBN-RF1100を使っています。
【ポータブル電源について】
※本機の通風孔は、安全上絶対にふさがないでください。また、本機の各面から5cm以上スペースを空けてください。
※給電する機器の充電制御や充電状況、環境などにより給電できない、または急速充電にならない場合があります。
※不安定な場所に置かないでください。必ず、平坦で安定した場所に置いて使用してください。
※防塵・防水仕様ではありませんので、ほこりや水がかからないように注意してください。
また、手がぬれた状態で本機を操作しないでください。降雨時、降雪時、降霜時の使用は、事故や故障の原因となりますので、ご注意ください。
家電ライフスタイルプロデューサー
神原サリー
SALLY KAMIHARA
新聞社勤務、フリーランスライターを経て独立。
東京・広尾に家電アトリエを構え、家電分野を中心に執筆や商品企画、コンサルティングなどで幅広く活躍。
暮らしの中でどのように役立つかといったライフスタイルをトータルで提案している。テレビ・ラジオなどメディア出演も多数。