ポータブル電源

ポータブル電源

ライフハック

3月1日は「防災用品点検の日」。「防災への備え」としてポータブル電源を役立てていただくために、家電製品とどのように組み合わせれば、いつも使っている家電が『防災家電』になるのか。容量の異なる3種類のポータブル電源とともに、その一例をご紹介します。

いつもの家電が防災家電になる!もしもの備えとして役立つポータブル電源の使い方、教えます


3月1日は「防災用品点検の日」なのをご存じでしたか? 2024年元日の能登半島地震のこともあり、防災の備えについて見直されている方も多いことでしょう。そこで今回は、コンセントに挿しっぱなしOKだから、常にたっぷり電気を備えてくれるVictorのポータブル電源と、普段使っている家電製品との組み合わせで、もしもの事態にも安心な時間を過ごせる一例をご紹介したいと思います。


目次

  1. 女性にもうれしいコンパクトモデルの「BN-RF510」で簡単塩焼きそば作り
  2. 無洗米と釜めしの素でおかず要らずの炊き込みごはん
  3. パワフルモデル「BN-RF1100」なら、電気ケトルも電子レンジもOK

■女性にもうれしいコンパクトモデルの「BN-RF510」で簡単塩焼きそば作り

ポータブル電源「BN-RF510」は、幅260mm×高さ190mm×奥行210mmとコンパクトで重さも約6.7kgと軽く、ハンドルも付いているので女性や年配の方でも持ち運びしやすいのが魅力。しかもリン酸鉄系リチウムイオン充電池を搭載しているため安全性が高く、なんと約4,000回の繰り返し充放電が可能な「寿命の長さ」が大きな特徴です。

 

このサイズ感だと家電製品を使うには頼りないのではと思われるかもしれませんが、AC出力600W、容量512Whと頼もしい限り。出力端子は、一般的なコンセント差込口のAC出力端子が3口、USB Type-Aが3口、USB Type-Cが1口、DC出力のシガーソケットが備えられており、AC出力600W以下であれば、様々な家電を組み合わせて使うこともできます。

 

最近の調理家電は、ひと昔前のようにすべてがファミリー向けの大きなものではなく、ライフスタイルの変化に合わせて、1~2人の少人数向けのものが多く出てきています。今回ご紹介する電気鍋もまさにその代表選手のような一台。人気のフランス製の鋳物ホーロー鍋をイメージさせるデザインで、イエローのカラーも素敵なのでアトリエのランチ用に愛用しています。そして気になる定格消費電力は500Wと、「BN-RF510」で十分使えるところもうれしいポイント。

 

たとえば、焼きそば用の麺とツナ缶(私はパウチタイプのものを使いました)、豆苗で作る「塩レモン焼きそば」はさっぱりしていて食欲があまりない時にもおすすめです。鍋に麺を入れて「Hiモード」で両面を焼き付け、ツナと豆苗を入れ、全体をかき混ぜたら、顆粒の中華だしで味付けをし、レモンを絞って黒コショウを振れば出来上がり。豆苗の代わりに青ネギでもいいですし、焦げ付かないので油を引かなくても作れるのがいいでしょう? 香りづけにごま油を一振りしてもおいしいです。こんなあり合わせの材料で手間をかけずに食事が作れたら、少しは元気が出るのではと思います。

 

ちなみに調理し始めでは残量92%だったのが、1人分の焼きそばを作り終わって確認したら75%だったので、まだまだ十分余力があるということですよね。

 

アトリエでは天井のシーリングライトだけでなく、ソケット式のLED電球をスポットライトとして使っていますが、これもポータブル電源に繋げば夜間の停電時に真っ暗で怖い思いをすることもなくなります。また、コードレスタイプのウェストウォーマーを活用すれば、お腹や腰の冷えを防ぐのにも役立ちますよ。

 

そうそう、こちらのモデル、正面から見るとライトが搭載されていないように見えますが、実は背面にちゃんと仕込まれています。コンパクトな筐体なので前面には搭載するスペースがないため、背面に付けたとのこと。もしもの時にはライトボタンを押すと2段階の明るさのLEDライトが点灯するほか、3回押すと点滅するフラッシュライトになって、居場所を知らせる役割もしてくれるので本当に心強いですね。

 

一人暮らしの方や、大容量タイプに手が出ない…という方はこの「BN-RF510」が一台あるだけでどんなに安心かと思います。


ポータブル電源「BN-RF510」。本体背面にもしもに備えたライトが仕込まれています。


コロンとした形とイエローのカラーがお気に入りの電気鍋。定格消費電力は500W


油を引かずに焼きそば用の中華麺を入れ、両面をじっくり焼いてから、豆苗、ツナフレークなどを入れていきます


調理し始めでは残量92%だったのが、1人分の焼きそばを作り終わって確認したら75%でした


最近ハマっているアナログレコードのオーディオコーナーの照明に使っているLEDライト(写真左)、同時にウェストウォーマーを充電して、冷えを感じる日に使っています


■無洗米と釜めしの素でおかず要らずの炊き込みごはん

先にご紹介したコンパクトなポータブル電源「BN-RF510」は、ポータブルソーラーパネルと一緒に「電気のちょこっと貯金」のために使ったり、テーブルの上などあちらこちらに持ち運んで使っているため、アトリエの第2のハブとして、ワゴンの上に置いて常時接続させているのが、スタンダードモデルの「BN-RF800」です。AC出力700W(瞬間最大出力1,400W)、容量806Whで、出力端子は、一般的なコンセント差込口のAC出力端子が3口、USB Type-Cが2口、USB Type-Aが2口、DC出力のシガーソケットが備えられており、AC出力700W以下であれば、様々な家電を組み合わせて使うこともできます。

 

この日は、3合炊きの炊飯器と繋いで炊き込みごはんを作ることにしました。もしも電気や水道などのライフラインが一時的に止まってしまっても、無洗米、ペットボトルの水があればごはんが炊けますし、レトルトの釜めしの素などを使えば、たとえおかずが作れなくても、これだけでおいしくいただけます。今回使った炊飯器の定格消費電力は460Wだったので、全く問題ありませんでしたが、5.5合炊きの高級モデル(高出力)の炊飯器の場合、1200W~1300Wのものもあるので、「BN-RF800」では使用できません。お手持ちのポータブル電源のAC出力の数値と、使う家電の定格消費電力をチェックしておくともしもの時に慌てないで済むと思います。


アトリエの第2のハブとしてコンセントに常時接続しているポータブル電源「BN-RF800」に、
3合炊きの炊飯器を繋いで炊き込みごはんを作ることに


50分ほどで3合の炊き込みごはんが炊き上がりました!


ラップを使っておにぎりにしても食べやすくていいですね


■パワフルモデル「BN-RF1100」なら、電気ケトルも電子レンジもOK

最後に登場するのが、1,500W(瞬間最大3,000W)までOKというパワフルモデル「BN-RF1100」。高出力の高級炊飯器もコーヒーメーカーも使えるので、家電アトリエのハブになっています。もしもの時に、温かい飲み物やカップラーメンなどを作るのに使えたらいいなと思うものとして電気ケトルがあると思いますが、もちろん使えます。

 

ガラスとトライタンの二重仕様になっていて冷めにくく、大容量で温度調節もできる海外製の電気ケトルは定格消費電力が1,300Wですが安心して使えますし、冷蔵庫や冷凍庫にある食品を食べようという時にも電子レンジで温められるのは本当に心強いもの。やっぱり大容量のポータブル電源があると安心ですね。

 

もう1つのコンセントとしていつもの暮らしで便利に使えるポータブル電源ですが、こまめに充電しなくてはと気にするのが嫌だと思う方もいることでしょう。でもVictorのポータブル電源は、これまで抜き差しが必要だったコンセントへの常時接続が可能なのです。付属のACアダプターを使ってコンセントに挿しっぱなしにしておけば、電池残量が94%を切ると自動充電が始まるというわけ。だから、もしもの時にもフル充電に近い状態でスタンバイしていてくれるのですね。

 

停電時に(電気が復旧するまでの時間)、家の中にある普段使いの家電をポータブル電源に接続して安心な時間を過ごせる手立てにしていただけたらと思います。


パワフルモデルのポータブル電源「BN-RF1100」なら電気ケトルも使えます


二重ガラス製の大容量の電気ケトル。出力を確認したら、1271Wと表示されていました


アトリエのハブとなっている「BN-RF1100」の隣には電子レンジがあり、温めなどに活躍しています



※画像はBN-RF510、BN-RF800、BN-RF1100を使っています。

 

【ポータブル電源について】

※本機の通風孔は、安全上絶対にふさがないでください。また、本機の各面から5cm以上スペースを空けてください。

※給電する機器の充電制御や充電状況、環境などにより給電できない、または急速充電にならない場合があります。

※不安定な場所に置かないでください。必ず、平坦で安定した場所に置いて使用してください。

※防塵・防水仕様ではありませんので、ほこりや水がかからないように注意してください。

また、手がぬれた状態で本機を操作しないでください。降雨時、降雪時、降霜時の使用は、事故や故障の原因となりますので、ご注意ください。


Profile

家電ライフスタイルプロデューサー
神原サリー
SALLY KAMIHARA

新聞社勤務、フリーランスライターを経て独立。
東京・広尾に家電アトリエを構え、家電分野を中心に執筆や商品企画、コンサルティングなどで幅広く活躍。
暮らしの中でどのように役立つかといったライフスタイルをトータルで提案している。テレビ・ラジオなどメディア出演も多数。



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